
地福寺の由来

往古、慈覚大師(じかくだいし:794年~864年)は、諸人
(特に女人)を救うことを願い、一刀三拝され三尺余の木造の地蔵菩薩をおつくりになられました。洛陽白川で万人の信仰を集めておられたそのお地蔵様は、応仁の乱の始まる前、戦火を避けるため、ここ近江の地にお移りになられたことが、『三国伝記』から知ることができます。
これが、当寺御本尊・延命地蔵菩薩の由来であります。
戦国時代、天正の乱により近隣の寺院と同じく当寺の諸堂がことごとく灰に帰してしまい、一時は尊像のみがお残りになった時代がありました。しかし、万治三年(1660年)、曹洞宗の僧、義享和尚が「地福寺地蔵尊」の存在を聞いて再興を決意、開山恵丹和尚と二代目瑞光和尚がその意志を受け継ぎ、数十年に渡る托鉢により、新たに曹洞宗の寺として再興されました。 当寺は六百年もの長い間お地蔵様のお寺として、近隣の方々のご信仰を仰ぎ現在に至っております。

年中行持

1月24日初地蔵
2月中旬涅槃会
4月29日花まつり
8月11日宝珠陵合同供養・施食会
8月23日地蔵盆
12月上旬成道会